INTERVIEW お客様の声
武蔵野赤十字病院
- 武蔵野赤十字病院
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事務部 医療情報管理課長
岡田 謙二郎氏

的確な提案と、迅速なプロジェクト進行。
数年前、物理サーバーで導入されていた約50の部門システムを、仮想化技術を活用して移行・集約するプロジェクトを計画していました。この取り組みは病院全体の基盤を支える重要なものであり、また、各部門のサーバー統合によって、運用コストの削減やシステムの拡張性向上を目指していました。プロジェクト開始前には、大手ベンダーを含む複数社から提案を受けましたが、私たちの要件をもっとも的確にとらえ、具体的な解決策を示してくれたのがテクノブレイブ社のシステムエンジニアでした。同社は医療機関特有のシステム運用に精通しており、サーバー移行のスケジュールや業務への影響を丁寧に説明しながら、実現性のある提案をいただいた点が選定の決め手となりました。
プロジェクト開始後は、プロジェクトを迅速かつ効率的に進め、他のベンダーとの調整も円滑に行ってくださいました。打ち合わせのなかで、「持ち帰ります」といった曖昧な対応をせず、その場で明確な答えを出すスピーディな意思決定も頼もしいものでしたね。こうした対応により、プロジェクトは想定より短期間で無事に完了しました。2024年にシステムの更新時期を迎えましたが、これまでの実績と信頼から、引き続きテクノブレイブ社に依頼をしています。

「守る」ことにも、攻めの姿勢。
近年、医療機関を狙ったランサムウェアによるサイバー攻撃が国内外で多発しています。この脅威への対策が武蔵野赤十字病院でも求められ、2023年にテクノブレイブ社の協力のもとセキュリティ強化に取り組みました。その際に導入したのが「Cohesity」というソフトウェアです。Cohesityは、最新のサイバー攻撃に対応する強力なセキュリティ機能を備え、データのバックアップやリカバリーに優れたソリューションです。しかし、日本の医療機関での導入実績は当時ほとんどなく、テクノブレイブ社にとっても初めて扱う製品でした。医療機関や大手ベンダーがリスクを嫌う傾向がある中、未知の課題も多い挑戦でしたが、導入を進める上で、同社は心強いパートナーとなりました。
プロジェクトでは、丁寧な打ち合わせを重ね、発生したトラブルにも迅速に対応していただきました。無事に導入を完了させただけでなく、職員が自らデータを復元できる体制を構築するためのレクチャーも実施。また、厚生労働省が定める診療録管理体制加算の要件のひとつであるサイバー攻撃BCP訓練にもご協力いただき、当院のサイバーレジリエンスを高めることができたと思います。このプロジェクトは、新しい取り組みを避けがちな医療業界において、テクノブレイブ社と協力して行ったチャレンジングな事例です。セキュリティの強化だけでなく、一緒に挑戦できたことが大きな収穫でした。

時代の変化に、共に対応していきたい。
これまでご紹介した仮想基盤の構築・保守や、セキュリティ強化のプロジェクト以外にも、テクノブレイブ社にはさまざまな領域のプロジェクトで継続的にご協力いただいています。たとえば、電子カルテのシステム更新や、約1400台のパソコン導入といった大規模な取り組みもその一例です。これらのプロジェクトでも、24時間体制で業務を止めることができない病院の特性を十分に理解したうえで、救急外来や患者さまの動線に配慮しながら、的確な計画と柔軟な対応を期待しています。
医療業界のDX化はこれからも加速していきます。現在も、電子カルテの情報共有サービス、オンライン診療、マイナンバーカードでの受付、電子処方箋など…、多くの分野でデジタル化が進んでいます。こうした流れの中で、テクノブレイブ社にはさらなる協力をお願いしたいと考えていますし、同社が持つAI技術の強みを活かした新しい提案にも期待しています。ソフトウェアやハードウェア、インフラ、セキュリティといった多岐にわたる分野で支えていただいているテクノブレイブ社と一緒に、時代の変化に対応した取り組みを、これからも進めていきたいと思っています。