貴社が⼿掛けるITソリューションと今までのお取引について
テクノブレイブ社には⼤きく3つの業務⽀援を⾏って頂きました。まずは⾷品系のお客様でチーズ製品の検品業務があり、従来⼈の経験値が必要な⽬視で⾏っている出荷前検査をAIで実現出来ないかというご相談がありました。清⽔建設としては、建物から⽣産設備まで⼀貫して携わっている中で、AIの検品による自動化に着⼿し、ユーザーインターフェースの一部分をテクノブレイブ社に構築して頂き、AI検品結果の出力だけでなく、AIを学習するためのツール整備なども⾏ってもらいました。
次に⾞両管理・検知システムです。当社で⾞両を判別出来るAIシステムまでは作成し、WEB上に表⽰させるインターフェースを構築頂きました。この⾞両管理・検知システムについては、今後継続して改良を行っていく予定です。本システムは、渋滞の解消や荷上げ下ろしの効率化を図ることを目的として、現在様々な場所で建設されている物流施設への適用や、また大型駐⾞場管理にも需要が⾼いシステムのため、活⽤・展開する際にはぜひ協⼒頂きたいと思っています。また物流施設向けに早期⽕災検知システムの開発を行っております。近年、倉庫⽕災で⼀棟全焼したというニュースも⾒かけると思います。法定設置義務のある火災報知器は、作動時には人が直ちに避難することを目的としており、誤報が無いような設計がされております。しかし物流業界においては、お客様から預かっている⼤切な商材を火災から守るためのシステムが必要で、少しの煙でも検知し、誤作動なく的確に⽕災を知らせるAIシステムを開発しました。こちらにおいてもインターフェースの開発⽀援を頂きました。
テクノブレイブの社員について
業務において、非常に当社の満足度は高いと思っています。先にお話ししました、出荷前検査のAIシステム導入の際には、それぞれの要望をチューニングするのが大変だったのですが、AIのロジックプログラムも理解して頂いて、具体的な提案を頂いたので助かりました。今後については、AIのみならず、ユーザー向けのアプリも作っていく必要がありますので、より幅広い技術的な支援をお願いしたいと思っています。様々な視点で協力頂きたいですね。
今後のIT化における貴社の展望
AIの活⽤は⼤きく2つに分かれると思っています。1つ⽬は建設業務の効率化や社内の業務改善に使⽤していくこと、また2つ⽬がお客様のためにAIを使って⽀援が出来ないかということです。私が所属している情報ソリューション事業部ではお客様のために、建物のIoT化を進めていく部⾨です。中央監視システム、入退出管理システムなど、建物には多くのシステムが組み込まれており、特に中央監視システムは50年前から開発を⼿掛けておりますが、現在はAIを活⽤したシステムも含めて様々な提案を⾏っています。またスマートシティーの鍵となる「デジタルツイン」の実現に向け、その基盤となるデータプラットフォームの一つとして、当社が開発に注⼒しているのが、建物OS(オペレーティングシステム)「DXCore」です。このソフトウェアは建物にある様々なシステムを連携させ、よりお客様の利便性を⾼めていくものになります。例えば、ビルに警備ロボットを導⼊しようとすると、各階のセキュリティシステムやエレベーターなどの物理的移動も含めて困難な事柄が発⽣します。そこで、ロボット本体、エレベーター、⼊退室管理システムなどを連動させることで、⼈が介在しなくてもロボットが自在に建物内を移動することができ、効率良くロボット運営をすることが出来ます。DX-CoreにさらにAIを連携させることにより、より建物を進化、建物を中⼼に⼈々の⽣活を豊かにしていきたいと思っています。