INTERVIEW お客様の声

北海道ガス株式会社

北海道ガス株式会社
デジタルトランスフォーメーション・構造改革推進部
峠 幸寛氏

「mini調定システム」開発背景

エネルギー業界も自由化が進み事業環境に大きな変化が起きており、顧客獲得に向けては、エネルギー料金に対する施策が重要となっています。しかし、当社の料金に関わる基幹システムはモノリスな構造であり、料金メニューの追加・変更の影響範囲が広く、開発期間もコストも多くなってしまい、早急かつ柔軟なメニューを導入することが難しい状態でした。一方、システム全体の刷新には長期開発となり、サービス提供が遅れてしまうため、今回は、競争力を得ることに特化した料金算定のシステム開発を進めることとしました。

ガス/電気の利用者様に
素早く新しいサービスを提供する
新システム「mini調定」

テクノブレイブ社に担当いただいた「mini調定」は、新しいサービス拡充に向けたガス料金/電気料金に対する割引・割増料金算定機能および帳票手数料算定機能、そして、既存システムで担っていた延滞利息算定機能の3つの機能統一を目指し、以下のコンセプトをもとに開発しました。

◆【柔軟性】北海道ガス(以下北ガス)のエネルギー料金の施策となる割引サービスと、政府の激変緩和等の外部要因により即座に提供が必要となる割引サービスのすべてを同一システムで実現できること。
◆【コスト減】特殊な料金メニュー対応を作りこむのではなく、将来的な環境変化を踏まえ、計算要素を定例・定額、四則演算、期間などに絞り込んで機能の汎用化を図り、様々なパターンの料金算定を1つの仕組みで満たせること。
◆【拡張性・迅速性】新たな割引・割増料金の追加や変更はExcelファイルから簡単に実装でき、プログラム修正が不要であること。

テクノブレイブの
スピード感・高い品質・組織力について

「mini調定」の検討を進める中で、以下の3つの要素がプロジェクト推進の原動力となったと振り返っています。

1.【スピード感】要件や議論に取り組む姿勢として、常に「課題発見と対策」「確認事項と提案」をセットで提示いただけたおかげで、検討を効果的に進めることができた。

2.【高い品質】要件を満たす機能の提供にとどまらず、設計書に対して将来の拡張性への考慮や懸念点、議論の経緯をすべて記載いただいた。そのため、いつ誰に「mini調定」を引き継いでもシステム内容がわかる、品質の高い設計書が完成した。

3.【組織力】毎週、テクノブレイブ社のプロジェクトマネージャーが来社されて、各メンバーとの1on1を実施いただく姿が印象的であり、当社主体のシステムテストや課題解決を効率的に進めるための具体的な提案を沢山いただいた。テクノブレイブ社から来ているチームとして本プロジェクトを前進させる姿勢が非常に良かった。

週2回の定例会議の前に北ガスからあらかじめ議題を提示し、その議題に対してテクノブレイブ社が検討資料を準備したうえで会議に臨むという、“スピード感”ある検討・提案スタイルを徹底いただいたことで打合せの質が非常に向上しました。その結果、要件定義期間を1ヶ月短縮することができ、さらにシステムリリース後の課題発見や対応も迅速に行われて、短期間で安定稼働を実現することができました。

現在、テクノブレイブ社は、「mini調定」に関わる立場として、複数のシステムにまたがるデータベースの内容を熟知いただき、かつ、北ガスのシステム保守も関わっていただいております。プロジェクト目線、北ガスの保持するデータ目線、保守運用目線のいずれからも、俯瞰的かつ詳細にサポートいただいています。今後は、その知識をベースに、CIS第2期プロジェクトへの提案や各所でのアドバイス等で、北ガスの底上げにも協力をいただけることを期待しております。